GWにマレーシアのクアラルンプール&ペナン島に行ってきました。クアラルンプールももちろん楽しかったのだけど、ペナン島が素敵だったのでブログに書き残しておこうかなと。ということで、今回はシャヲログ番外編『ペナン島のはなし 前編』。街並みやホテルのことなど。
まずはペナン島について簡単に。マレーシアにあるペナン島は、かつてヨーロッパとアジアを結ぶ交易拠点として栄えてきた島。18世紀に東インド会社の東南アジアにおける拠点となって以降、中国やインドからの移民が増えたそう。多様な民族・宗教が共存してきたことから独自の文化が生み出され、その文化的価値から北部に位置するジョージタウンは世界文化遺産に登録されています。
街並みをつくるのは中国華南地方をルーツとする赤屋根のショップハウス(1階は店舗、2階は住居として使われた長屋形式の建物)や西欧統治時代に建てられたコロニアル建築。至るところにウォールアートが施されていたりもするので、散策するだけで楽しい。
カラフルでかわゆい
ふと見上げたビルにもウォールアートが
道の向こうには元マレー鉄道の建物
とにかく日差しが強くて、日陰を休み休み歩かないと溶ける。直射日光を避けるために、ファイブ・フット・ウェイと呼ばれる、ショップハウスの前につくられた通路をうまく使って歩きます。車や積み上がってる段ボールで行く手が塞がってる時は反対側の道に移動したり。いかに日差しに当たらないか考えながら目的地へ向かうのは、まるでRPGゲームのよう。
ショップハウスは、間口は狭いのに想像以上に奥行きがあって、鰻の寝床とも言われる京都の町屋なんて比にならないくらい長い。アート空間やおしゃれなショップ、カフェに生まれ変わっているところも。
さて、ペナン島にはプラナカン文化というものがあります。15世紀後半に移住してきた中華系移民とマレー人との間にできた子孫をプラナカンと呼ぶのだけど、彼らはイギリスがマレー半島を支配していた時代に、貿易などのビジネスで繁栄し、東洋と西洋のスタイルを取り入れた文化を生み出したのだとか。
そんなプラナカン文化を知れる博物館として公開されているのが、かつてペナン島の有力者として財をなしたハイキー チャンの邸宅「プラナカンマンション」。
外観は中華風なのに、中に入ると中華とヨーロッパが混じり合った豪奢なつくり。この写真の部屋はまだ控えめな方だけど、西洋の小物や食器、精巧な細工を施した家具などなど、お金持ち…という印象(感想が浅い)。
ちょっとした洗面台もすてき
見とれてしまったのが、階段を下る場所に設置されているこの鏡。鏡面に美しい細工が施されていて美しいのです!!普通の鏡よりも自分が綺麗に映ってみえるというか、いや、もちろん自分の平凡な顔は全く変わらないのは百も承知なんですが、なんていうか、今風に言うと「盛れる」って感じでしょうか(違)
ここに住んでいたプラナカンの女性たちも、美しく着飾った姿をこの鏡にうつして、うっとりしていたのかな?とか、当時に思いを馳せたりしたのでした。
プラナカンマンション、素敵だったのだけど、ちょっと派手やな〜という印象もあり。そこでおすすめしたいのが、「チョン ファッ ツィー マンション」通称ブルーマンションです。その名のとおり、壁の色はマレーの日差しに映える美しいインディゴブルー。
ブルーマンションは東洋のロックフェラーとも呼ばれたチョン ファッ ツィーが第7夫人のために建てたもので、瀟洒で上品な内装。館内は時間帯によってジャズがかかっていたり。
今回私はここに宿泊したのだけれど、宿泊客以外は1日に3回ある見学ツアーでのみ内部の見学が可能。レストラン利用でもちょろっと中に入れるのかな?
ツアーだけでも充分楽しめると思いますが、見学エリアは限られるうえにじっくり写真を撮ったりするのも難しいと思うので、可能であればぜひ宿泊されるのをおすすめします。
エリアによって微妙にブルーの色合いが異なるのも良い
お部屋もね、とても良い感じなのです。
まずこのルームキーを見ていただきたい。最高に可愛くないですか?
ルームキーをドアに差し込んで、ガチャっと回して開ける。うぉぉこういうの憧れてた…!
天井が高くて広々としたお部屋で、水周りもとっても清潔。
プラナカンの伝統菓子であるニョニャ菓子のサービスも!さらには、クッキーや果物、冷蔵庫に入っているジュースも全部フリーでございます。
朝食はブルーマンションの中庭で。
中華料理、マレー料理、ニョニャ料理など種類も豊富なバイキング形式。…だけかと思っていたら、なんとメインも注文できるようで。
メニューがこちら。
バイキングの料理でそこそこお腹も満たされていたのだけど、ペナンのホッケンミー(福建麺)を注文してみた。
マレーシアのホッケンミーは黒ソースの炒め麺が主流なのだそうですが、ペナン島でホッケンミーといえば汁麺のこと。ビーフンと玉子麺が混ざっているので、なんだかお得な感じです。エビのダシがよく効いていてとにかく美味しい。時折搾りたてのパイナップルジュースやスイカジュースで喉を潤しつつ、朝から至福の舌鼓をうちつづけたのでした。あ〜思い出しただけで幸せ!!
朝食中に時折スタッフの方がテーブルに回ってきてくれて、「美味しい?」「足りないものはない?」と笑顔で聞きにきてくれるのも嬉しい。日本から来たと言うと、「こんにちは、ありがとう、どういたしまして!」って、知ってる日本語をニコニコしながら言ってくれたのもかわいかった。フレンドリーな接客っていいなぁ。
ブルーマンションの小さな住人
というわけで、ペナン島の街並みとかブルーマンションがとにかくおすすめというはなしをかきました。単なるリゾートではなく、色んな歴史や文化を味わえるペナン島。帰国して改めて勉強してみると奥が深いです。もっと知りたいなぁ。
次回は「ペナン島のはなし その②」食べ物とか諸々を書く予定です。ではまた!
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