シャヲログ ~アイスクリーム?チョコレート?ナニがイイ?~

東京は中央線ユーザーのシャヲル2人が、ゆるゆるとSHINeeを愛でるブログ。

私たちが沼へダイブする理由

かなり前のことだが、こんな記事を読んだ。高橋一生の「萌え」について。高橋一生にはそこまで興味はないのだが、ものすごく共感できる部分があったので書いておきたい。

  

joshi-spa.jp

この記事の筆者は高橋一生の魅力について「無邪気な笑顔”と“底知れぬ無表情”とを反復横跳びのように行き来する、その往復運動の中にこそ、彼の抗えぬセクシーさがある」と述べている。

 

著述家の湯山玲子氏は、その著書『男をこじらせる前に』(KADOKAWA)の中で、こんなことを書いている。“男らしさ”がもはや男だけの個性ではなくなり、男女の性差というものがなくなりつつある今、それでも“男性に特有の性質”というものがあるとしたら、それは心ここにあらずのはかなさや危うさといった「上の空」感にある、と。女性は、自分にはないその“自分にも他人にも執着のない感じ”にセクシーさを嗅ぎ取り、惹かれてしまうというのだ。

 

 「上の空」つまり空虚感に惹かれるということ、なんとなく分かる気がする。ちなみにこの方は高橋一生の顔を「エイの裏側」と表現したそうで(え、めっちゃ似てるわ)、それについても以下のように書いている。

 

エイの裏側は、人懐っこい笑顔に見えるが、実は顔ではない。そのフェイク感も含めて高橋一生って感じがする。……といったようなことを、誰かがTwitterでつぶやいていた。正直そこまで考えていなかったので、深読みしてくれてありがとうございます、という気持ちだ。(省略)だが、これってかなり言い得て妙だと思う。空虚とはつまり、“からっぽ”ということでもある。これまで男性からの暑苦しい“男らしさ”の押し売りにうんざりしていた女性たちは、こちらが自由に願望や妄想を注いでもこぼれない“容れ物”を求めていたのではないだろうか。

 高橋一生の魔性の正体とは、エイの裏側のように、私たちが見たいものをそこに見せてくれる“萌えの受け皿”であることなのかもしれない。

 

ものすごく共感できたし、これはつまりアイドル界で言われる「沼」の構造が的確に説明されている記事だなと思った。もちろんシャイニーにも当てはまり、なかでも特にオニュに当てはまるのではないか。

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アイドルオニュと、素のイ・ジンギの反復横跳び。振り回されるほどに好きになる。

吊り橋効果と同じかもしれない。例えば、闇というか虚無というか、とにかく触れてはいけないような、完全なるプライベートモードのイ・ジンギは私たちを不安にさせる吊り橋。その橋の上に突如として癒しスマイルのオニュが現れたなら、私たちは彼という沼へ恍惚感を抱きながら深く深く落ちていくしか術がない。いつの日か沼の底でオニュがパズーのようにふんわりと受け止めてくれると信じて…。なにそれ最高だな今すぐ沼底へダイブ!!

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追いかける私たちから逃げ続けるオニュの図

 

 

一方、「自由に願望や妄想を注いでもこぼれない“容れ物”を求めていたのではないだろうか。」というくだりに、ハッとしたり。

手の届かないアイドルに、日常の人間関係では思い通りにならないものも含め自分のありったけの妄想を詰め込める私たち。詰め込むほどに沼は深く深くなっていく。

結局のところアイドルは”エイの裏側”と同じフェイクなのだけど、本当に”フェイク”なのは、アイドルを見ているようで実のところアイドルの中に勝手に創り出した自分の妄想を愛している私たち自身なのかもしれないなぁ、なんて、そんなことを考えたりした。

 

これはアイドルとファンの関係だけでなく普段の人間関係にも言えることで。人は互いに期待し妄想を詰め込み合い、幾度となくすれ違っていく。いつか元に戻せないところへ行ってしまう前に、冷静に自分や周囲を俯瞰することがたまには大切なのかもしれない。誰かに自分の妄想を詰め込みに詰め込みすぎると、結局は自分自身をがんじがらめにしてしまう。そうなると大変疲れる。なので、何事もほどほどにするのがいいのだろう。相手に期待しないこと。求めないこと。これでだいぶ楽になります。

 

まぁSHINeeに関してはほどほどに愛するのは無理なんですけども。フェイクかもしれないけどフェイクでもいいから全力で沼に日々ダイブし続ける。らぶ。

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GWが明けましたね。5月病になる前にSHINeeの音楽なり動画なり観て、ほどほどに、ゆる〜〜く生きていきましょう。

では。

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