シャヲログ ~アイスクリーム?チョコレート?ナニがイイ?~

東京は中央線ユーザーのシャヲル2人が、ゆるゆるとSHINeeを愛でるブログ。

テミンの横顔は何を物語っているのか 「View」MVから「優等生アイドルSHINee」を垣間見た

お豆です。ついに昨日のお昼にViewのMVが公開されましたねーーー!会社のチャイムが鳴った瞬間にトイレに駆け込んで見ましたよ、見ましたともーー!だってすっごい楽しみにしてたんだもの。

 
 
SHINeeがシャヲルに導かれて、普通の男の子としての「束の間の青春」を過ごす。
 
湿度感のある映像も素敵だし、シャイニーちゃんたちのはしゃぎっぷりや衣装はかわいいし、ダンスもおしゃれでかっこいいのに、なのになんでこんなに寂しさを感じるんだろうってのが最初の感想。
彼らはMVの中でシャヲルと普通の男の子としての青春を楽しんで、最後にはパトカーのサイレンによる「束の間の日常」の終わりを受け入れる。開放感にはしゃぎ時に葛藤する等身大の男の子としてのメンバーの姿と、最後のテミンの無表情な横顔の対比。私はこれに少しダメージを受けた。
サイレンの音にゆっくりと顔を向けるテミンは、冷静に、逃れられない現実を受け入れた。捕まったらまたアイドルとして多忙な日々を送らなきゃいけないのに、逃げられないと分かっているから抗わないのか。諦めなのか、割り切りなのか?
 
 
いや、むしろサイレンを待っていたとするなら。
 
 
普通の男の子なら、これからの季節プール行ったりフェス行ったり、友達と夜まで飲み明かすだろう。夏休みはどこ行こう?明日は何する?なんて、計画することすら楽しい。だけど彼らにはそんな普通のことが普通ではない。
 
だって彼らは普通の男の子じゃない。アイドルだから。
 
そう言い放ってしまうのはものすごく残酷なことだということは百も承知だけど、しかしだからと言って彼らがもう「日常」から帰ってこないとなると私たちはとても悲しむ。(こう考えるとファンの心理ってグロテスクだ…)
同時に彼らもそれを望まないだろうと思う。失うものはとても大きいけれど、得るものもとても大きい。とは、よくアイドルの皆さんが仰るけれど、特にシャイニーは今の状況をとても楽しんでるしそれなりに満足して過ごしているのでは、と勝手に、ほんとに勝手に思ってる。これまで創り上げてきたものへの自信と使命感は言わずもがな、彼らが口にする「今の自分が好き」「SHINeeの一員でいることへの誇り」といった言葉に嘘はないだろう。人一倍辛い思いしてるだろうしプライバシーなんてほぼ無いだろうしスケジュールがパンパンでゆっくり休むことも難しいかもしれない。だけどだからと言って彼らがシャイニーというグループを捨てるとは今の状況では考えられない。だって今までメンバー1人もかけず、スランプを乗り越えてきたじゃないか。こうやって今彼らが活動を続けてるのは彼らがアイドル「SHINee」を一番愛している証拠なのだ。
 
 
話が少しそれたが、MVでは「束の間の青春」のなかにあっても彼らは自分がアイドルであることを全く忘れていない。必死に逃げてはいないし、最後にはやはりアイドル・シャイニーとして戻っていく。サイレンが鳴ったら「日常」とはお別れ。だってアイドルだもの。シャイニーだもの。僕らの住むところはここじゃない、キラキラしてドロドロした芸能界なのだ。
 
女の子に誘惑されても顔を背けるオニュ。写真を毅然と拒否するジョンヒョン。女の子から素直に手当てを受けるキー。女の子をかばってケンカして葛藤(もしくは困惑)するミノ。そして、女の子たちとの「日常」の終わりを静かに受け入れるテミン。
なんとなく私は「あくまでもアイドルは職業である」1人の人間としての彼らの素顔を垣間見た気がしてしまって怖くも感じた。だけどこういったメンバーのパーソナリティー、そしてアイドルとしての自覚をちゃんと持った「優等生アイドルSHINee」っていう側面が良くも悪くもちゃんと表現されてるMVだなと思う。
 
私がMVから感じた寂しさは、自由がないアイドルへの同情ではなかった。彼らが普通の男の子ではないこと、自分達と違う世界の住人であること、たまにこちらの世界に来たと思っても時間が来たら帰ってしまうことを改めて知ったことへの寂しさなのだ。同時に「日常」がないアイドルとして戻ってきてくれることを願ってしまうことへの罪悪感もやっぱりあるのかもしれない。
 
  
 とにかく、すっごい名曲だと思った。この曲が私はとても好きだ。何年経っても色褪せることのない曲、SHINeeの代表曲になるのではないか。ジョンヒョンによる歌詞も良すぎるし、彼らのスタイリングやらCDのジャケットやらのビジュアル面も過去最高だと現時点では思ってる。このアルバムを超えられるアルバムなんて、出せるんだろうか?うん、きっと彼らなら出せるに違いないけど、でも「View」はK-popの歴史に残る名曲に違いない。
 
 


SHINeeランキングへ